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聖戦士たち 主人公、東京のショウ・ザマ(座間 祥)が、バイクで道路をかける。 自動車の若者たちがからかう。 「よぉ! 未来のモトクロッサーのエースが、そんなクルージング・マシンに乗るなんて良くないよ!」 「金持ちがやるもんじゃないんだよな。モトクロスってのはハングリーなんだ」 「辞めちゃえってんだよ」 周囲の車が、ショウに幅寄せしてくる。 ショウがバイクを大きくジャンプさせ、車を飛び越える。 「野郎!」 ショウが空中で、バイクごと光に包まれ、忽然と姿を消す。 「き、消えた!?」「どうしちまったんだろう!?」 ショウは光に包まれた空間を通り、どこかへと運ばれてゆく。 バイストン・ウェルの物語を覚えている者は幸せである。私たちは、その記憶を記されてこの地上に生まれてきたにもかかわらず思い出すことのできない性(さが)を持たされたからだ。それゆえに、ミ・フェラリオの語る次の物語を伝えよう── 異世界バイストン・ウェルの1国、アの国。 中世を思わせる城のもとに、光と共に、バイクとショウが現れる。 周りには、そして古めかしい武装姿の、数人の兵たちがいる。 騎士団長バーン・バニングス、女騎士のガラリア・ニャムヒー。 工学者のショット・ウェポン、技術者のゼット・ライト。 ゼット「3人目は、マシンとご一緒とはな」 城にはこの国の領主のドレイク・ルフト、妻のルーザ・ルフト。 ルーザ「私はもう、休ませていただきます」 ドレイク「恐ろしくなったのか、ルーザ?」 ルーザ「禁を破るのを見ているのは、気持ちの良いものではありません」 バーン「駄目なのか!?」 ガラリア「どうも……」 ゼット「そんな馬鹿な」 ドレイク「どうしたか?」 バーン「はっ、それが……」 ガラリア「シルキーが苦しそうです」 ショット「せめて、もう1人は欲しい」 ドレイク「ショット、もう休ませろ。すでにシルキーは使い過ぎだ」 ショット「はっ」 ドレイク「任せたぞ」 バーン「無理そうです。水牢に戻します」 ショット「やむを得んな」 バーン「揚げろ」 バーンたちのもとで、牢が宙に釣り上げられゆく。 シルキーと呼ばれた美しい女が、中に捕らわれている。 バーン「結界は2重に張れ。フェラリオの女どもが、シルキーを取り戻しに来るとも限らんからな。ショット様、ゼット様はお休みを」 ゼット「今夜の3人をよろしくな」 バーン「はっ、ゼット様」 中世の伝説の妖精を思わせる小さな人影が、宙を横切る。 兵士「フェラリオだ!」 ガラリア「ギブンのところのか!?」 バーン「矢だ! 弓を!」 この世界の小妖精のような種族・フェラリオの1人、チャム・ファウである。 チャム「地上の人は帰れ!」 兵士たちの矢が飛び交い、チャムが飛び去る。 バーン「チャム・ファウか」 ガラリア「ニー・ギブンに入れ込んでいるフェラリオ!」 バーン「結界は2重だぞ」 兵士「はっ、バーン様。よし、底を開け」 牢が開き、シルキーが城の中の水中に落とされる。 兵士「いいぞ」 バーン「地上から来た方、事情説明に多少の時間はかかる。私とご同道願えないかな?」 ショウ「嫌だと言ったら?」 ガラリア「シルキー・マウは大した力は持っていないんだ。あんたが嫌だと言っても、好きに地上には帰れないよ。ハハハ!」 ショウ「それでも嫌と言ったら?」 バーン「力尽くでも従わせる」 ショウ「それは聞けない!」 ショウが得意の空手で、バーンに挑みかかる。 バーンは逆に、ショウの顔面に正拳突きを見舞う。 ガラリア「バーン!?」 バーン「さすが、地上人(びと)だ。オーラ・ロードに乗れるだけの力を持っている」 翌日。 ショウは両手に枷をはめられ、馬車でどこかへ運ばれてゆく。 ショウと共にこの世界に召喚された、アメリカ人のトッド・ギネス、ソ連のトカマク・ロブスキーが、ショウ同様に捕らわれている。 バーンが馬に乗って、先導している。 バーン「機械の館だ。諸君らの言う、兵器廠といったところかな」 トカマク「バーンさんよ、こいつ、外してくれないか?」 バーン「夕べのように抵抗されては、かなわんからな。ハハハ!」 トカマク「何が『ハハハ』だ。あのシルキーとかいうフェラリーの力が無けりゃ、地上に帰れないのかな?」 ショウ「フェアリーじゃない。連中は、フェラリオって言ってた」 トッド「俺たちを地上の世界から、このバイストン・ウェルに強引に連れてきた連中が、戻せないってこと、あるのかよ?」 ショウ「そいつはどうかな。解毒剤のない毒ってのは、あるんだぜ」 トッド「お前は連中の言うことを信じるのかよ?」 ショウ「信じるも信じないも、まだ何もわかってないんだ。これは、夢かも知んないし……」 トッドが手枷をつけたまま、ショウを殴りつける。 トッド「これが夢かよ。え、ジャップ?」 傍らを、二足歩行らしき機械が、人を乗せて走り去って行く。 トカマク「何だ、ありゃ?」 トッド「面白そうじゃねぇか。少しは様子を見るのもいい。ニューヨークは不景気だしな」 トカマク「そりゃ、ハリコムだって同じだ。俺だって、軍に戻ろうかって考えてたところだしな」 トッド「ジャップはどうすんだよ?」 ショウ「ジャップってのはやめにしてくれないか? ヤンキー」 トカマク「あんた、やめにしないか。こいつの空手の腕は、夕べ見たろ?」 兵士「降りろ」 目指す館に到着する。 上空を、見たこともない機械が飛んでゆく。 トカマク「何だありゃ?」 兵士「オーラ・ボム、ドロだ」 トッド「ドロ? まるでUFOだな」 バーン「ショット・ウェポン様が、この国で始めて開発してくださった機械だ。この世界を支えるオーラの力を吸い込んで、空を飛ぶ」 バーンはショウたちを案内し、館の中の作業を見せる。 バーン「この世界の生物の仕掛けと地上の技術を結び付けたのが、ショット・ウェポン様だ」 動物の筋肉のようなものが加工されている。 トッド「何だ?」 バーン「マルスだ。オーラバトラーのワイヤーになる」 ショウ「ふぅん……」 バーン「地上の方々なら、あれが何かおわかりだろう?」 トッド「あ、ありゃ……!」 バーンの示す作業場では、ゼットのもと、作業員たちがICの組み立てを行っている。 ゼット「おぉ、バーン殿。どうだ、協力する気になったかね?」 トッド「こ、こんなところでICの組み立てか!」 ゼット「オーラ増幅器のための部品だ」 バーン「オーラバトラーを見せよう」 身長数メートルの巨大人型兵器、オーラバトラー・ドラムロがある。 バーン「これがドラムロだ。今夜、私が使ってみせる」 トカマク「こんなロボット、すぐに動かせっていうのかよ!?」 トッド「コクピットを見せてくれないか?」 バーン「協力すると言うのならな」 トッドが手の枷を示す。 トッド「こいつを取ってくれりゃ、友好的にもなる」 バーン「良かろう」 一同は枷を外され、トッドがコクピットに乗り込む。 トッド「へぇ…… モニターがある。パネルが正面か! 意外と、シンプルじゃないか」 ショウ「動かせるわけないじゃないか」 バーン「この世界の人間は機械に頼るしかないが、地上の方々は、オーラの力がある。その力だけで自在に動かせる」 トカマク「でもな、操縦する必要はありそうだ」 バーン「あくまでも補助的なものだ」 ショウ「オーラとかって生体エネルギーの存在なんて、信じられないな」 バーン「呼びかけにも応じたろ?」 トッド「へ~、マジック・ミラーかよ。内側から見ると透けてるぜ?」 トカマク「外からはほとんど見えない」 バーン「キマイラグの殻を磨いて使っている」 トカマク「ショットって奴、凄いことやるな」 トッド「手柄を立てれば、地上に帰れるとか、どっかの王様にでもしてくれるのか?」 バーン「シルキーの協力を得られればな。ここにいて、カリフォルニアぐらいの土地も手に入れられる」 トッド「カリフォルニアを、知っているのか?」 バーン「ショット様の出身地であろう」 トカマク「あ、でもさ……」 バーン「今夜の宴遊会で、ドレイク様に引きあわせよう」 夜の宴遊会。 広間で踊り子たちが舞い、人々が酒を酌み交わす。 突如、広間に巨大な怪獣が現れ、踊り子たちが逃げ惑う。 ショウ「怪獣!?」 ルーザ「あなた!?」 ドレイク「心配するな。バーンが来た」 ルーザ「バーン?」 バーン乗るオーラバトラー・ドラムロが飛来し、剣を抜いて、怪獣に立ち向かう。 トカマク「見かけ倒しじゃないか」 トッド「らしいな。おいジャップ、ここにいたら危ないぜ?」 ショット「アトラクションだ。大丈夫だと言ったろ?」 トッド「しかし……」 ショット「アメリカ人同士だ。私の仕事を信じてもらいたいな」 ドラムロの剣が怪獣の喉を突き、体液があふれる。 ショウ「へぇ、あんなに動き回れるのか!」 バーン「この力、すべてドレイク・ルフト様のために!」 人々から歓声が上がる。 ドレイク「良き民よ、勇敢なる戦士たちよ。バイストン・ウェルは人の魂の安息の世界として、悠久の時を重ねた。しかしこの百年余りの世の乱れは、歴史が我らコモンに証の時を与えたのであろう。この時にあたり、我らは地上界からショット・ウェポンを迎え、さらに新たに戦士を迎えた。これは我らに世を治めよとの啓示ではあるまいか。そして、オーラバトラーの威力があれば、我らはアの国を穏やかに治め、すべての人々に未来の平安を──」 突如として爆風が上がり、別のオーラバトラー・ダーナオシーが飛来し、爆撃を加える。 ドレイク「ギブン家の……!」 さらに空中戦闘艦、オーラシップ・ゼラーナも現れる。 バーン「ニーめ、オーラ・シップまで!?」 ガラリア「これ以上の侵攻を許すなよ。13号機は後方へ回れ!」 バーンのドラムロ、ガラリアの乗るドロの編隊が応戦する。 ダーナ・オシーが退散してゆくが、ドラムロは深追いをしない。 ガラリア「バーンめ、なぜ追わない? ドレイク様を城まで護衛する!」 ドレイクとルーザは、馬車で帰途につく。 ルーザ「あなたも見くびられたものですね。ショット様のおかげで、この電気とやらを手に入れ、やれオーラバトラーだドロだと言いながら、軍事費を手に入れるために、その技術を他国に売る…… これでは、アの国の支配さえできますまい」 ドレイク「ルーザの口出しすることではあるまい。私の夢は、バイストン・ウェルそのものを手に入れることだ。そのためには金もいるし、軍を動かす大義もいるのだ」 ルーザ「大義?」 ドレイク「ギブン家がオーラバトラーで、我が方の善良な人々を殺傷した。ゆえに、我が方はギブン家を討つ…… これが義だ。名目だ」 ルーザ「偽善ですか?」 ドレイク「善だよ。私は良きことをしている…… フフフ、深甚だな」 ショウは寝床で、これまでのことを回想している。 ショウ「海と陸の間にある世界、バイストン・ウェル。その中の国ア、その国の地方領主が、ドレイク・ルフト…… 夢でもないし、現実だなんて…… 眠れやしない」 あのチャム・ファウが飛来し、ショウの顔面に蹴りを入れる。 チャム「えいっ!」 ショウ「何だよ? こいつ!」 チャム「地上の人、ドレイク・ルフトに手を貸すのやめて! ニーをいじめる人は……!」 ショウがチャムをつかみ、捕える。 チャム「は、放して!」 チャムがショウの手に噛みつき、ショウは思わず手を離す。 ショウ「は、歯があるのか」 チャム「ニーをいじめたら、今度は殺してやる!」 チャムが窓から、外へ飛び去る。 翌朝。 ドロの整備をしているガラリアらのもとへ、バーンが現れる。 ガラリア「なぜ、バーンは出動しない?」 バーン「夕べ、ニーを追えなかったのも、ドラムロがまだ完全でないからだ。ゼット殿は、整備が終わらぬ内は渡せぬという」 ガラリア「ゼット殿が?」 バーン「その方がいいのだろう? 手柄が独り占めにできるからな」 ショウ、トッド、トカマクの3人は、新鋭オーラバトラー・ダンバインの操縦テストを行っている。 トッドのダンバインが空中から舞い降り、着地する。 トッド「ひぇ~っ、初めての物は疲れる。しかしショットさんよ、魅力的なマシンを造ってくれたもんだな」 ショウとトカマクのダンバインも着陸する。 トカマクのダンバインは、体制を崩して倒れる。 ショウ「へっ、トカマクっての、口ほどじゃないじゃないか」 ショット「整備兵、点検急げ!」 兵士「はっ、ショット様!」 トッド「生体エネルギーがキーになってるマシンだって、わかるような気がするな」 ショウ「慣れれば、パワーアップもするっていうの?」 ショット「もちろんだ。マシンの力をコントロールしていくのは、人の生体エネルギーのオーラなのだからな」 トッド「しかし、ロボット工学の新鋭が、こんなところでこんなことをやっているとはねぇ」 ショット「口の利き方は気をつけた方がいい。私はこの地では、高貴な立場だ」 バーン「ショット様、いかがでありましょうか」 ショット「ガラリアの偵察飛行に同道させます」 トッド「ま、戦いはガラリアさんとかに任せるけれどな」 バーン「さすがに勇ましき方々、オーラ力(ちから)の持ち主たちだ」 ショウ「地上には、いつ帰してくれるんだ?」 バーン「君の名が、このアの国に轟くようになれば、恩赦もあろう」 ショット「戦士は選ばれた民だ。騙されたと思って、やってみるのだな」 ガラリア「地上の方々、ご用意はよろしいか?」 ショウ「よろしいよ!」 トカマク「行くよ、行くよ」 バーン「ショット様、火器は持たせないのですか?」 ショット「あぁ。急いで本気にさせるためには、多少は危険な目には遭わせねばな。やってくれ」 ショウたち3人が再び、それぞれのダンバインに乗り込む。 ショウ「こんなの見てると、生体エネルギーなんて関係ないようだがな。リア・モニターと無線回線と……」 トッド「トカマク、ショウ、いいのか?」 ショウ「良好だ。行けるぞ」 ダンバイン3機が、空へ飛び立つ。 ガラリアたちの乗るドロが先導する。 ガラリア「まっすぐにギブンの領地に入る。イヌチャン・マウンテンだ」 トッド「ジャップ、地平線を見るんだ。そうすりゃ機体の方位がわかる。といっても、ここはビシッとした地平線は無しかよ」 ショウ「よし、引き起こしをやってみる」 ショウが操縦桿を操るものの、ダンバインはバランスを崩し、森の木々を掠める。 ショウ「わぁぁっ!」 ガラリア「ショウ・ザマ。勇気があるのは感心するが、程々にな」 トッド「バイクじゃないんだよ、ジャップ。空力特性、機体強度、ちゃんと考えてな!」 ショウ「わかってるよ! 大体、ちゃんと使ってみせなくちゃならない理由があるのかよ」 砲撃が迫る。 ショウ「何だ?」 ガラリア「敵だ! 各機!」 ショウ「あれは……!?」 グライダー状の軽マシン、グライ・ウィングの上から、人が銃を放っている。 トッド「モーター・グライダーじゃないか。あんなので!?」 トカマクのダンバインが、銃撃をまともに食らう。 トカマク「わっ! ど、どうすりゃいいんだよ……!?」 トカマク機が煙を吹いて墜落してゆき、大爆発する。 トッド「空でチャンバラをやるつもりはないぜ! ガラリアさん、落としてくれよ!」 ガラリア「ニーだ! ニー・ギブンめ! 砲撃手、必ず落とせよ!」 ショウ「何やってんだ! 一方的じゃないか!」 昨晩のオーラバトラー、ダーナ・オシーも参戦する。 ショウ「夕べの!?」 ショウのダンバインも剣を抜き、ダーナ・オシーと空中で斬り結ぶ。 ガラリア「ショウのダンバインか? トッド、手を貸してやれ!」 トッド「そうは行くかい! 先制攻撃を受けるってことは、夕べの船も出てくるんじゃないの?」 ショウ「そう簡単に撃たせるかよ!」 声「地上の人、ドレイクに手を貸すのはやめて欲しい!」 ショウ「何、誰だ?」 コクピット越しに、ダーナ・オシーのパイロット、女戦士のマーベル・フローズンの姿が見える。 マーベル「ダーナ・オシーのマーベル・フローズンだ。善悪の見境も無しに、ドレイクに手を貸す、馬鹿な男。この世界のことを、このアの国がわかってドレイクに手を貸しているの?」 ショウのダンバインが、地上に降りる。 ダーナ・オシーも地上に降り、コクピットが開き、マーベルが呼びかける。 マーベル「もう一度頼みます!」 ショウ「夕べしかけてきたのは、あんたらだろう」 マーベル「戦力の少ない私たちには、あぁするしかなかったんです。もう少し事情をわかって」 ダンバインが身構える。 ダーナ・オシーが、ミサイルランチャーを構える。 マーベル「まだミサイルがあります! 動かないで!」 ショウ「あんたも地上から来たのか!?」 マーベル「そう。ドレイクという人は、権力欲に取り憑かれた男だということが、わかりませんか、?」 ショウ「わからないな! ここには来たばかりなんだ!」 マーベル「せっかく、せっかく…… なら、あなたを殺します!」 ショウ「できるもんか!?」 マーベル「わからず屋!」 ダーナ・オシーが剣を振るうが、ダンバインの剣で弾かれ、そのまま飛び去る。 ガラリア「ニーを追ったドロは?」 兵士「戻りません」 ガラリア「ダンバインと、ドロが2機……」 兵士「戻りますか?」 ガラリア「トッドという男、何もしなかった……」 ショウ「マーベル・フローズン…… あの女……」 一同が、アの国へ帰還する。 バーン「トッド・ギネス、なぜ戦わなかったのか?」 トッド「冗談言ってもらっては困る! 慣熟飛行で戦いができるわけはない! 第一、飛び道具1つ持たしてもらえずに戦えるわけがないだろう!?」 バーン「ショウ・ザマは戦った」 トッド「奴はド素人だからだ。空を飛ぶってのは、簡単なことじゃない!」 バーン「それはわかる。が、トカマク殿を失うことはなかった」 ガラリア「バーン、これでロムン・ギブンに反逆の意思があることは明らかだ。今夜、ロムンの館、鍛冶工場の攻撃をしたい」 バーン「それは、ドレイク様の判断されることだ」 ガラリア「ドロを2機も失った!」 バーン「未熟だからだよ。協力してもらえるかね? ショウ・ザマ」 ショウ「パイロットとしてはトッドの言う通り、俺はそそっかしいらしい。適正がない」 バーン「いや、良きオーラ力がある」 ショウ「なら、ますます自信は無いな。けど、俺にだって日本人のプライドってのはある。生かしてもらっている分だけは、やらせてもらうよ」 バーン「君の国の名前か?」 ショウ「そうさ。こういった別のところに来ると、血が騒ぐのね。ダンバインってのも、気に入りそうだし」 バーン「若き地上人、期待する」 ショウ「ありがとう」 (マーベル『ドレイクに手を貸す、馬鹿な男』) ショウ「一体、ここはどこなんだ……?」 (続く)
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登録日:2012/09/25 Tue 00 21 53 更新日:2023/05/06 Sat 06 52 40NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ウルトラマン ウルトラマンエース ウルトラマンA ウルトラ怪獣 ギーゴン バイオリン バイオリン超獣 モンスターペアレント 円谷プロ 冬木透 命を吸う音 怪獣 毒親 超獣 音 音波 『ギーゴン』とはウルトラマンA第51話「命を吸う音」に登場するバイオリン型の超獣。 別名バイオリン超獣 身長:51m 体重:4万5千t 出身:ギーゴン星 元々は春夫という少年が所持していたバイオリンなのだが、親のスパルタぶりに嫌気の差した少年が叩き壊そうとした所で異変が発生。 バイオリンに稲妻が落ちたかと思うと、自動的に春夫の手に戻り、素晴らしい音色を奏で始めた。 春夫を始め演奏した者の生気を吸い取っていきながら徐々に巨大化し、音色を聴いた人間も骨抜きにしていった。 ナレーション曰く「人間の活力を音に変えて蓄えていた」らしい。 飛行することも出来るが、異様な大きさのバイオリンが宙に舞ったりタックファルコンの攻撃をかわす様はなかなかシュール。 北斗らの攻撃で撃墜されると正体を現しウルトラマンエースと交戦。 見た目に反して戦闘力は高く、触角から放つ金縛り光線と、全身を震わせて発する超音波「デスサウンド」を駆使する。 特にデスサウンドは防ぎようがないため非常に強力で、エースが一時的に戦闘不能になってしまった程。しかし我に返ったエースの逆襲で弦を切られた後、メタリウム光線を受けて撃破された。 上記の通り中々の強敵なのだが、それよりも本エピソード最大の見どころといえるのが、春夫の母親の異常とも言える行動である。 亡き夫(つまり春夫の父)の意向もあり、息子を一流のバイオニストにすることに執念を燃やしているのだ。 ……まぁそれだけならよくある話なのだが、本人の意志をほとんど無視してスパルタ教育を行う等その執念は異常の一語に尽きる。 更にTACと居合わせたあたりから言動がエスカレートしていき、春夫を危険な目に遭わせたバイオリンを目にして「あれなら春夫は上手に演奏できる!」と息を荒げたり挙げ句に破壊しようとした北斗から銃を奪い銃口を向けるなど、最早何かに取り憑かれている様だった。 そもそもバイオリンが大きくなったら、それはバイオリンではなくビオラやチェロやコントラバスになるというのに… しかしギーゴンと意識がリンクしていた節があり、弦が切られたときに苦しみだしている。 また撃破後は「夢から覚めたような気がします。」と穏やかな気持ちになっており、春夫が野球をしていても容認するようになった。 このとき竜隊長から「子どもは元気で、伸び伸びと育つのが一番です。その上でなら学問でも芸術でも自分から進んで努力するようになります。」と有り難い言葉を贈られている。 ギーゴンの正体 北斗は「バイオリンを嫌がる春夫君の気持ちが超獣を呼んだ」と考察しており、隊長は「それに、あくまでバイオニストにしようとするお母さんの執念が超獣にエネルギーを与えた」と加えている。 また図鑑などでは「ギーゴン星出身」となっている。 これらをまとめると、ギーゴン星出身の生物が稲妻の姿で地球に飛来し、バイオリンを嫌がる春夫君の気持ちに呼ばれてバイオリンに憑依し、 人々の生気を吸って成長し、母親の執念をエネルギーとして吸収する事で超獣の姿になった、と考察できる。 80で言うマイナスエネルギーを利用した超獣と言えるだろう。 このような怨念や欲望を利用した超獣はガラン、シシゴラン、フブギララ等の前例が存在する。 余談 脚本は石堂淑朗。『ウルトラマン80』にて似たようなシチュエーションのグロブスクの話も担当している。 『ウルトラセブン』以来のウルトラ音楽の第一人者である冬木透がバイオリンの先生役で出演している。かなりのハマり役だが演技は...お察し下さい。 ギーゴンはエースを苦しめたもののカラータイマーを点滅させていないので、攻撃力は低いのかもしれない。 しかし大きさな嘴を持っているので、もしこれで突かれたら... 追記、修正よろしくお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] この母親帰マン33話の一般人やヒルカワに匹敵する最低の地球人じゃない? -- 名無しさん (2013-09-08 23 28 34) ギーゴンの影響を受けてああなった可能性があるから最低とは言えないと思う -- 名無しさん (2013-09-18 12 40 23) もしイフとデスサウンドの輪唱を始めたら -- 名無しさん (2013-09-18 14 15 03) 銃刀法違反だぞお母さん!!ってか最終回一話前がこれって! -- 名無しさん (2013-09-18 14 28 30) 父親の遺影がウインクしてたのは「無理してバイオリンなんかしなくていい」って意味だったんだろうか・・・・・ -- 名無しさん (2014-03-15 13 05 20) ↑でも父親って、死ぬ時に「春夫を立派なバイオリニストにしろ」と言ったらしいからな… -- 名無しさん (2014-03-22 19 57 43) 親から「みんなやってるんだからあんたもやりなさい」って無理矢理習い事させられた子供達は同情しただろうなぁ・・・・・・ -- 名無しさん (2014-03-28 23 44 54) 名前がシンプルでいいな -- 名無しさん (2015-11-08 01 09 19) ↑x4 自分が死んだあとの成り行きを見ていて考えが変わったかもしれんがな。 -- (2016-06-16 20 17 09) まどか☆マギカの世界に出現してもまったく違和感のない超獣だと思う -- 名無しさん (2016-11-01 00 55 02) 昔はほぼ違和感感じなかったけど、今見返すと結構ぶっ飛んだ設定 デザインだよなwww 恐らく唯一無機物が変異した超獣だし、、、 -- 名無しさん (2017-04-27 08 01 59) 冬樹先生の棒読み演技は結構味がある。放映当初からして意外なリアリティがあったんだな、これが! -- 名無しさん (2020-10-31 18 39 37) 名前 コメント
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獅子座(レオ) アイオリア 概要 上昇値合計は74と極平凡なものだが、中でも攻撃力が突出して上昇するため、とても破壊力がある。さらに必殺技も無難で使いやすい。 相手をしびれさせるライトニングボルトは、敵のハイパーアーマーを貫通してしびれ判定が入る。 しびれた状態だとハイパーアーマーが無効になるため、殴りやすくなる。 ただし、しびれ後に攻撃判定が入るとしびれが切れるため、高難易度だとバースト回避で脱出される。 セブンセンシズ→ライトニングボルト→ライトニングプラズマが楽しい。 CV 田中秀幸 出現条件 獅子宮のクリア ステータス ステータスの上昇値 ステータス 上昇値 体力 18 小宇宙 30 攻撃力 16 防御力 4 運 6 合計 74 レベル別ステータス レベル 1 20 40 60 80 99 体力 1000 1342 1702 2062 2422 2764 小宇宙 3000 3570 4170 4770 5370 5940 攻撃力 100 404 724 1000 1000 1000 防御力 100 176 256 336 416 492 運 100 214 334 454 574 688 必殺技 ライトニングプラズマ ボタン連打で時間延長 ビッグバン対応技多段ヒット レベル 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 消費小宇宙 500 威力 1 5 5 ライトニングボルト しびれダメージ チャージで威力アップ ビッグバン対応技 レベル 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 消費小宇宙 200 威力 5 コマンドリスト コンボ5弱→弱→弱→弱→弱 そのまま弱攻撃ボタンで一定回数連発可能 コンボ4弱→弱→弱→強 弱攻撃は一定回数連発可能 コンボ3弱→弱→強→強 コンボ2弱→弱→強 コンボ1強→強→強 空中コンボ弱→弱→弱→強 空中で入力時に発動 空中攻撃強 空中で入力時に発動 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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読み バイオハザード 正式名称 別名 和了り飜 ダブル役満 牌例 解説 自分以外が立直していながらも自分は2つ以上槓しており、さらに倍満以上をダマテンでツモると成立。 10月5日にWikipediaに投稿されたがすぐに削除された役。 成分分析 バイオハザードの49%は大阪のおいしい水で出来ています。バイオハザードの35%はツンデレで出来ています。バイオハザードの16%はマイナスイオンで出来ています。 下位役 上位役 複合の制限 採用状況
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読み ソチオリンピック 正式名称 別名 和了り飜 役満 牌例 解説 7索の刻子を含む五門斉。 成分分析 ソチオリンピックの73%は苦労で出来ています。ソチオリンピックの11%は雪の結晶で出来ています。ソチオリンピックの8%は運で出来ています。ソチオリンピックの2%は魔法で出来ています。ソチオリンピックの2%はかわいさで出来ています。ソチオリンピックの2%は優雅さで出来ています。ソチオリンピックの1%は微妙さで出来ています。ソチオリンピックの1%はマイナスイオンで出来ています。 下位役 上位役 複合の制限 採用状況 参照 東京オリンピック(五門斉型) 外部リンク
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1996年 アトランタオリンピック(ソフトボール) 2000年 シドニーオリンピック代表選手(ソフトボール) 2000年 シドニーオリンピック(ソフトボール) 北京オリンピック日本代表選手 特集・インタビュー記事(ソフトボール) 北京オリンピック金メダリストたちのその後(ソフトボール) 1 北京オリンピック金メダリストたちのその後(ソフトボール) 2 北京オリンピック金メダリストたちのその後(ソフトボール) 3
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バイオショック - BioShock バイオショック - Xbox360 メーカー:スパイク 発売日 2008/2/21 公式サイト BioShock-バイオショック@Wiki 実績解除 テンプレ 家ゲー板より 【販売】スパイク【機種】Xbox360【発売日】2008年2月21日【プレイ人数】1人 【レーティング】CERO:D(17歳以上)【価格】7,329円(税込) ↓北米版などで既にプレイしていて、ネタバレを含む会話をしたい方はこちらで XBOX BioShock http //game13.2ch.net/test/read.cgi/gameover/1203324192/ 日本語版公式サイト http //www.spike.co.jp/bioshock/ 前スレ 【BIOSHOCK】バイオショックPart7【Xbox360】 http //game13.2ch.net/test/read.cgi/famicom/1204741599/ FAQ Q.ネプチューンバウンティってシスター何人? 4人しか見つからないのに警告がでる A.4人でおk。 警告は恐らくバグ Q.コーエンの自室に入れない A.共同作業イベント時に先走ってコーエンを殺すと入れなくなる。武器改造と自室の実績が取れなくなるので注意 Q.クリア引継ぎは? A.ない。 ラジオ関係も全部リセット。 収集系実績はその周回内で取得する必要アリ Q.歯科区画に鍵がかかってて入れないんだが・・ A.鍵がかかった扉の近くに割れた窓がある そこからの覗くと正面の柱に鍵がかかってるのでテレキネシスで引き寄せる Q.ダディ強すぎるんだが・・ A.エレキショット、エレキジェルなど電撃オヌヌメ 格闘が怖いのでとにかく一定の距離をおいて電撃で動きを止める それでもダメなら最強プラスミド、ダミー君召喚 ちなみに弱点は背中のボンベ 3 名前:なまえをいれてください[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 23 04 20 ID fvF0Y79H Q.ポセイドンプラザの地面についてる鉄格子が邪魔で地下へ行けない A.問題の鉄格子向かい側のバー(入り口に石膏像が並んでる店) 店内のカウンターに隠しスイッチあり 恐縮だがよく探してくれたまえ Q.買ったんだけど難易度どれがオススメ? A.ストーリーだけ知りたいならイージー ストーリーとゲームを楽しみたいならノーマル 歯ごたえを求めるならハード 変態コースはチャンバー無し+ハード 恐縮だが、初回は攻略を絶対見ないことを進める このスレはネタバレ禁止だが、カオスなのでネタバレが多い wiki http //www34.atwiki.jp/bioshock/ BIOSHOCK Wiki http //www34.atwiki.jp/bioshock/ サントラ ttp //downloads.2kgames.com/bioshock/BioShock_Score.zip 実在の曲リスト ttp //majornelson.com/archive/2007/10/11/bioshock-music-list.aspx シナリオ解説(ネタバレ有り) ttp //seiryu.cside.to/RPG/BioShock/BioShock-story.html 製作者インタビュー http //www.4gamer.net/games/030/G003088/20080221008/ ライアンの思想解説 ttp //txpolisci.sakura.ne.jp/aynrand.html
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バイオーム 城下町バイオーム 2011/11/30 竹林バイオーム 2011/11/30 富士バイオーム 2011/11/30 墓場バイオーム 2012/03/18 テストコメントです(^_^;) -- Mrtomato (2011-11-30 20 50 14) これを議論場所に適用すればいいのでは…? -- こども店長 (2011-12-01 17 56 32) あ、こんな機能あったのですか・・・ -- karura (2011-12-01 18 59 23) ”#comment”って… それだけで出来るものなんだ… -- こども店長 (2011-12-01 20 28 21) 会議をしているページに張りましょうか。今PSPだから無理です。 -- karura (2011-12-02 01 38 25) あれ?できない・・・ 誰か頼む。 -- karura (2011-12-09 16 17 57) 川のバイオームを応用して東海道みたいなのてくれないんでしょうか? -- いきなりすみません、超蔟です (2012-02-28 23 25 46) 公式でもとぎれとぎれだったような・・・ -- karura (2012-03-18 19 24 55) 名前 コメント
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バイオマスとは fc-supplyへようこそ バイオマス(Biomass)とは生態学で、特定の時点においてある空間に存在する生物の量を、物質の量として表現したものである。通常、質量あるいはエネルギー量で数値化する。日本語では生物体量、生物量の語が用いられる。植物生態学などの場合には現存量(Standing crop)の語が使われることも多い。転じて生物由来の資源を指すこともある。バイオマスを用いた燃料は、バイオ燃料(biofuel)またはエコ燃料(ecofuel)と呼ばれている。 加工した固体燃料または発酵させて回収したガスやエタノールを燃料電池で電気エネルギーに交換します。また燃やすことで熱エネルギーに交換します。 概念 例えば、バイオマスでは、大阪などの「うどん」が1日あたり消費されるであろうトン数がはじかれて! 非常時の為にその数値の1.5倍程度「うどん」を生産するという決まりがあるそうです。 今まではそれを生ゴミとして処理していましたが、流石に大阪も考えて、バイオマスで再利用できない かと試作をスタートしているようです。 但し、バイオマスでデンプン質を分解して、水素を発生してくれるバクテリアは現在2種類しかないらし く、生ゴミからデンプン質のみを選り分ける「装置」の方が高価だという、本末転倒な状態からはじまっ ているようです。 例えば、バイオマスでは、北海道のような放牧農家であれば、牛やブタの糞がその原料に出来るわけ で、牛何頭で水素発生量が何グラムとか、聞くとわらってしまうような表示になるそうです。 しかし、人間の糞尿も江戸時代にはちゃんとした商品としての価値があり、売買ルートが存在していた という記録もあり、あながち笑えない話でもあるわけです。
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五十嵐家で、まゆみの誕生日パーティーが開かれている。 機動刑事ジバンこと直人、まゆみの両親の俊一と静江、友達みんなが、まゆみを祝う。 一同「お誕生日おめでとう!」「まゆみちゃん、お誕生日おめでとう!」 まゆみ「ありがとう!」 直人「まゆみちゃん。これ、僕からのプレゼント」 まゆみ「ありがとう! 開けてもいい?」 直人「うん」 直人からのプレゼントは、可愛い腕時計。 まゆみ「わぁ~、素敵!」 静江「良かったわね、まゆみ。お爺ちゃんが生きていたら、どんなに喜んでくれたかしら」 直人は、まゆみの祖父、五十嵐博士に想いを馳せる。 直人 (五十嵐博士……) 俊一「これからも隠し事をせず、パパとママに何でも話せる、素直な子でいておくれ」 まゆみ「うん!」 俊一「じゃ、乾杯!」 少女と戦士の心の誓い パーティーの後。 まゆみが1人で沈み込んでおり、直人が声をかける。 まゆみ「お兄ちゃん……」 直人「博士のことを思い出していたのかい?」 まゆみ「お兄ちゃん。まゆみ、パパとママに内緒にしているのが辛いの。お爺ちゃんやお兄ちゃんのこと、どうしても言っちゃいけないの? 言っちゃいけないの?」 まゆみが直人の体に顔を埋め、目に涙を滲ませる。 直人「まゆみちゃん…… おいで」 直人は、まゆみをジバン基地に招き、ある装置を用意する。 直人「これは博士が造った、過去の記憶を頭の中に再現する装置だよ。ボーイ、ファイル・ナンバー1をセットしてくれ」 基地のコンピューター・ボーイが応答する。 ボーイ「ファイル・ナンバー1は、直人さんがジバンになった経緯を、直人さんと五十嵐博士の記憶を合成し、推理を加えて再現したものです」 まゆみ「お兄ちゃん……」 直人「辛いのはわかるよ、まゆみちゃん。でも、もう一度僕がジバンになったときのことを、思い出してほしいんだよ」 過去の記憶が再現され、直人とまゆみは時間を旅するかのように、過去の世界へと向かってゆく。 まゆみ「お兄ちゃん……」 直人「まゆみちゃん!」 直人たちの脳裏に、過去の光景が再現される。 半年前、僕は初めて五十嵐博士に出逢った。 それがすべての始まりだった その日、僕はある事件の捜査で、 聞き込みにあたっていた。 半年前の世界。 直人が捜査中、傍らを荒っぽい運転の車が横切って行く。 直人「なんだ、あの運転は!? ひょっとして、何か事件に関係があるんじゃ?」 五十嵐博士がハンドルを握っている。 五十嵐「まゆみ、無事でいてくれよ!」 五十嵐は、海岸の倉庫に辿り着く。 五十嵐「まゆみ──!」 犯罪組織バイオロンのバイオ生命体、ウニノイドが待ち構えている。 ウニノイド「待っていたぞ、五十嵐博士!」 五十嵐「孫を、まゆみを返してくれ!!」 ウニノイド「返してほしければ、貴様が我がバイオロンを倒すためにどんな研究をしているか、話すんだ。さもなければ──」 まゆみが、バイオロンの戦闘員・マスクたちに捕らわれている。 まゆみ「お爺ちゃん、助けてぇ!」 五十嵐「まゆみ!?」 ウニノイド「さぁ、言え! 何を研究してるんだ!?」 五十嵐「研究なんか、何もしていない!!」 ウニノイド「どうしても吐かないなら、命は無いぞ!」 ウニノイドが五十嵐を、執拗に痛めつける。 五十嵐「うぅっ……」 まゆみ「お爺ちゃん、お爺ちゃん!」 直人が五十嵐の車を追い、倉庫に辿り着く。 窓から、五十嵐やウニノイドたちの姿が見える。 直人「ば、化け物!?」 直人が怯むも、意を決して、銃を構えて突入する。 直人「警察だ! おとなしくしろ!」 マスクたちが銃撃し、直人が銃で反撃する。 ウニノイドが直人に迫る。 直人「よせ! それ以上近づくと、撃つぞ!」 直人が銃を放つが、ウニノイドにはまったく通用しない。 まゆみ「お爺ちゃん!」 五十嵐「あっ、危ない!」 ウニノイドが直人を投げ飛ばす。 直人が五十嵐たちをかばいつつ、必死にウニノイドを銃撃する。 直人「さぁ、早く!」 雷雨の中、直人が必死に、五十嵐とまゆみを外へ逃がす。 ウニノイドの攻撃が、直人の背に直撃する。 直人「うわあぁぁっ!!」 直人は傷を負いながらも、必死にウニノイドを銃撃する。 五十嵐たちを庇う直人に、ウニノイドの攻撃が直撃し、直人が倒れる。 直人「うぅっ…… (僕は…… ここで死ぬのか?)」 ウニノイドはさらに、五十嵐たちに迫る。 ウニノイド「貴様もこの男と同じ運命を辿るのだ!」 まゆみ「お爺ちゃん…… お爺ちゃん!」 ウニノイドが攻撃を放ち、その余波で近くの電柱が倒れる。 直人の視界にうっすらと、五十嵐が襲われる様子、電柱からちぎれた電線が見える。 直人は渾身の力で、電線を手にして、ウニノイドに突きつける。 落雷が命中する。 ウニノイド「ギャァア──ッッ!!」 ウニノイドが大爆発、そして直人も倒れる。 五十嵐が直人に駆け寄ろうとし、自身も傷の痛みで倒れる。 五十嵐「うっ、うぅっ……」 まゆみ「お爺ちゃん!? お爺ちゃん!?」 五十嵐博士の助手、警視庁秘密調査官の柳田が駆けつける。 柳田「五十嵐博士、五十嵐博士!? しっかりしてください!!」 五十嵐「う、うぅっ…… この若者を……」 柳田「おい、おい!? ……死んでます」 柳田が、直人の警察手帳を見つける。 柳田「セントラル署勤務、田村直人── この若者のことは、私が何とかします。それより博士、病院へ!」 五十嵐「ま、待ってくれ…… 私は、もう助からない」 柳田「何を言ってるんですか!?」 まゆみ「お爺ちゃん!?」 五十嵐「頼む、柳田くん…… この若者を早く、私の研究室に運んでくれ」 柳田「えっ!?」 五十嵐「早く!」 柳田とまゆみは、五十嵐と直人を、後のジバン基地となる研究所へ運び込む。 五十嵐「ボーイ、改造手術の準備をしてくれ」 ボーイ「わかりました」 柳田「博士、ジバン計画はやめると仰ったのでは? 確かにバイオロンを倒すには、ジバン計画しかない。しかし人間の体を改造するなんて、たとえ志願する人間がいたとしても、できないと……」 五十嵐「わかっている。しかしこの若者は、私たちを助けようとして死んだんだ。だから、どうしても助けてやりたいんだ」 柳田「博士……」 五十嵐「あの若者の体なら、手術に耐えられるはずだ。ボーイ、準備はできたか?」 ボーイ「準備完了、いつでも手術を行えます」 五十嵐「柳田くん、マイクロハンドを」 柳田「はい」 五十嵐「柳田くん、手術を開始するぞ」 柳田「わかりました」 僕はあのとき、完全に死んでいた。 改造手術が始められる。 直人 (ここはどこだ? 僕を一体、どうしようというんだ?) ボーイ「ニューロンの生体反応、わずかながら上昇中」 五十嵐は傷の痛みを堪えつつ、手術を進める。 五十嵐「う、うぅっ……」 まゆみ「お爺ちゃん!? 大丈夫?」 五十嵐がびっしょりと汗をかき、まゆみが汗を拭う。 五十嵐「あぁ…… ありがとう」 改造手術が完了する。 直人は、全身を銀色の装甲に包まれた「ジバン」の姿となっている。 五十嵐「終わったよ、柳田くん…… 手術は完了した。後は活動スイッチを入れるだけだ。柳田くん」 柳田「はい!」 柳田がスイッチを入れる。 五十嵐「甦れ…… 甦るんだ、ジバン!」 機器に光が明滅するが、ジバンはまったく動かない。 五十嵐「ジバン!?」 ジバンの体に火花が飛び交い、とっさに柳田が五十嵐をかばう。 柳田「は、博士!?」 五十嵐「どうした、ジバン!? どうして動かないんだ!?」 機器に灯っていた光も、消えてしまう。 五十嵐「そ、そんな、馬鹿な!? う、うぅっ……」 五十嵐が倒れる。 まゆみ「お爺ちゃん、お爺ちゃん!?」 柳田「博士!?」 五十嵐「どうしてだ、ボーイ…… 手術を頭から再チェックしてくれ……」 ボーイ「わかりました」 五十嵐「ジバンは…… 必ず甦る! きっとだ…… まゆみ…… まゆみがいてくれたおかげで、お爺ちゃんはどんなに励まされたか…… ありがとうよ、まゆみ……」 五十嵐が事切れる。 まゆみ「お爺ちゃん!」 柳田「博士!? 博士ぇ!!」 まゆみ「お爺ちゃん、死んじゃ嫌ぁ!!」 五十嵐は病院へ運ばれる。 まゆみが廊下で涙ぐみ、柳田が付き添う。 柳田「まゆみちゃん。こんなときに何だけど…… おじさん、ひとつだけ頼みたいことがあるんだ」 まゆみ「……」 柳田「今日見たこと、博士の秘密研究所やジバンのこと、パパやママに内緒にしてほしいんだ」 まゆみ「……」 柳田「もしバイオロンに知られたら、きっとまた襲って来る。恐ろしい連中だからね。パパやママを、怖い目に遭わせたくないだろう? だから」 声「まゆみぃ!」「まゆみ!」 まゆみの両親が駆けつける。 まゆみ「パパぁ! ママぁ!」 まゆみが大泣きしながら、両親に抱き着く。 静江「まゆみ!」 俊一「交通事故だって聞いて、飛んで来たんだ! 一体、何があったんだ!?」 まゆみ「パパ…… あのね」 まゆみが、柳田と目が合う。 まゆみ「……うぅん、何でもないの。何でもない」 テレビがニュースを報じる。 『今日の午後、世界的に有名な工学博士、五十嵐健三さんが、交通事故で死亡しました。博士は物理工学だけでなく、バイオ工学での権威でもあり、大学教授の傍ら、警視庁科学研究所の所長も兼任していました。──』 バイオロンの基地で、首領ドクターギバ、秘書のマーシャとカーシャ、人工生物ブビたちもテレビを見ている。 マーシャ「ギバ様、結局博士は、私たちを倒す研究なんか、してなかったんですわ カーシャ「博士の家を家探ししても、何も出てこなかったし」 ギバ「これ以上、五十嵐の周辺を探る必要はあるまい。ファイルから抹消だ」 ギバがコンピューターを操作し、五十嵐の記録を消去する。 カーシャ「やったぁ! これで私たちがどんどん活躍できるわけね! マーシャ「世界は、私たちのものよ!」 ブビ「バイオロン、万歳!」 ギバ「見ておれ、人間ども。最早、容赦はしない。バイオロンの恐ろしさを見せつけてやる!」 まゆみが再び、研究所に現れ、動かないジバンの体にすがりつく。 まゆみ「ジバン! 生き返るのよ、ジバン! お爺ちゃんの願いをかなえて! ジバン、生き返って! ジバン!」 涙を流しつつ、ジバンに必死に訴える。 まゆみ「ジバン!、ジバン!」 涙の雫が、ジバンの体にこぼれる。 機器が作動し、指先が微かに動く。 ボーイ「ジバンの生体反応が急上昇! ジバンが誕生するまで、あと5秒、4秒、3秒、2秒、1秒── ジバン、活動開始!」 ついにジバンが、新たな命を得て甦り、動き出す。 研究所内を歩き回り、装置類のボタンを触れる。 五十嵐「いけません! 勝手にあちこと触らないでください!」 ボーイのカメラアイを持ち上げる。 五十嵐「あっ、駄目です! 落としたら壊れるじゃないですか!?」 そこへ柳田が現れる。 柳田「おぉっ、ジバン!?」 ジバン「ここは── どこですか? 僕は一体、どうなったんだ?」 柳田「君は一度死んで、五十嵐博士の手で、機動刑事ジバンとして生まれ変わったんだ」 ジバン「機動刑事、ジバン?」 柳田「それはバトルスタイルだ。君は自分の意思で、元の姿に戻ることもできる」 ジバンが自分の体を見回すや、体が光に包まれ、元の直人の姿に戻る。 まゆみ「良かったわね、お兄ちゃん。お爺ちゃん……」 柳田は海岸で、直人にバイオロンの事情を説明する。 直人「バイオロン?」 柳田「バイオテクノロジーによって作り出された怪物で世界制服を企んでいる、恐ろしい連中だ。五十嵐博士はバイオロンから地球の平和を守るために、日夜研究を続け、そして生まれたのが君だ。もう一つだけ、君に伝えておかなければならないことがある。実は……」 直人「……」 柳田「はっきり言おう。君の命は、いつまでもつかわからん」 直人「えっ!?」 柳田「五十嵐博士は自分の命と引き換えに、君を造り上げた。バイオロンと戦えるのは君しかいないんだ! やってくれるね? 田村直人、いや、機動刑事ジバン。本日付けをもって君を、警視正に任命する」 柳田が電子手帳を差し出し、直人は決意と共にそれを受け取る。 直人「やります…… 命の続く限り!」 過去の記憶の再生が終わり、現在。 直人「僕は博士に命を貰って、生まれ変わった。だから…… わかるだろう? まゆみちゃん」 まゆみ「……」 直人「パパやママに秘密を持つって辛いけど、でも悲しい時や辛いときは、お互いに励まし合ってやっていこうよ。2人で頑張れば、いつかきっと平和になって、本当のことが言えるようになるよ」 まゆみ「お兄ちゃん……!」 まゆみは笑顔を取り戻し、公園で、直人や友達みんなと楽しく遊ぶ。 両親の俊一と静江が、微笑ましく見守っている。 心と心、固い絆で結ばれた、直人とまゆみ苦しいとき、辛いとき、2人は支え合って頑張ってくのだ。頑張れ、直人!1日も早くバイオロンを倒し地球に平和を取り戻してくれ!戦え、機動刑事ジバン!! (続く)